輪廻転生と惑星地球の本質
輪廻が始まるとき ~ ロバート・モンロー
あるとき、体外離脱したロバート・モンローは、同じKT95(どこか遠くの天体)から地球にやってきた、AA氏とBB氏という2人の仲間たちと語り合っていた。モンローとは異なり、ほかの2人は地球で人間をやったことがなく、人間の生態をいくら聞かされても、理解できない様子。「百聞は一見にしかず。ここはひとつ、実地見学といこう」とばかりに、3人で人間界を見にいくことにした。
人間界に近づくにつれて、、ザワザワという騒音が耳に入って来た。「Mバンド・ノイズ」だ。これは、地上にいる無数の人間たちが放射する思考や感情が、錯綜して鳴り響いているノイズ帯。BB氏は「なんだか、うるさいな」と思ったようだが、なぜかAA氏は、妙に興味を引かれた様子。BB氏が止めるのも聞かず、何かに取りつかれたように、ふらふらと進んでいく。いつのまにか、エントリー・ステーション(地球の人間界に生まれ変わるための中継地点)までやってきた。
>AAは「中間地帯」まで入っていった。BBは後に続いた。AAはいましがた見たばかりの人間たちに類似した背の高い、がっしりした形をした者(註・エントリーステーションの管理者。特定の形を持たないエネルギー体であるAAやBBと異なり、人間経験があるので明確な外形を持っている)の前で止まった。
「あのう・・・人間になりたいんですが・・・」と、エントリー・ステーションの管理者の前で切り出したAA。「はあ? 人間になりたい!? ・・・そりゃまた、なんで?」と不思議がる管理者。「人間になるってのが、どういうことか知りたいんです。あの下界の連中のことを知りたい。別に、ずっとやりたいわけじゃなくて、ちょこっと感じをつかむだけでいいんですけど」とAA氏。
「そうか。Mバンド・ノイズに引きずり込まれたんだな。みんな、あれにヤラレちゃうんだよな・・・」と、ひとりで納得するエントリー管理者。「記録事項・・・アナタは求めた。それでは、あちらの方に行き、右に曲がってください。くれぐれも、まちがえて左に行かないように」と管理人に指示され、AA氏はめでたく人間界への一歩を踏み出した・・・。
「アイツも、よくやるよ」と思いつつ、BB氏は「彼は、終わったら、このステーションに戻ってくるんですよね?」と管理者に聞いてみた。だが、なぜか返ってきたのは「そうねえ・・・」という、はかばかしくない返事。
やがて、エントリー・ステーションの管理者は「まずい。君の友人は、まずいことになってるぞ」と言い出した。動揺するBB氏。どうやら、AA氏はどこかに捕われてしまったようだ。とにかく、皆で探しに行かねばならない。
モンロー、BB、エントリー管理者の3人は、AAを探しに、人間界へとさらに降りていく。すさまじいMバンドノイズだ。人間たちの膨大な思考や感情が、渦を巻いている。もはやザワザワを通り越して、ワーワーキャーキャーという阿鼻叫喚。それが、耳をつんざく轟音と化してきた。「こりゃ、すげえところに来ちまったな・・・」と思わずにはいられない。
やがて、無数の群衆が見えてきた。何千、いや何百万、いや、ひょっとしたら何億。なんと、おびただしい数の人霊がウジャウジャと、はてしなく群れているではないか。「な、何なんですか、この人たちは・・・」。エントリー管理者によれば、「これは、リピートする連中」だという。人間に生まれ変わりたくて順番を待っている、人間界のリピーターたちだ。人間ってのは、そんなに、もう一度やりたくなるものなのか。もはや、ワケが分からない。絶句するBB。
エントリー管理者は、「われわれは、『人間体験は、習慣化する恐れがあります』と、さんざん警告してるんだけどねえ」とお手上げの表情だ。なんだか、タバコの箱に書いてある警告文みたい・・・(笑)。
そんな群衆の中に混じって、トボトボと歩いているAAを見つけた。人間の形をしているが、間違いない。あれはAAだ。
AAは、近代アメリカの大都会・ニューヨークで、人間を経験してきたのだ。積もる話を、記憶のカタマリとして受け取るBB。
AAがいよいよ生まれようとする場面から、それは始まった。どこに生まれたいか、具体的な交渉に入っている。「ニューヨークに生まれたい」と話すAAに、誰かが突然、話しかけてきた。「人間界に生まれたいですって? 他の連中が、あそこでどんなことを経験しているのか、分かっているのですか? それはそれは、言葉に表せない苦しみですよ・・・」。動揺するAA。そこに、声が鳴り響いた。「アイデントAA! アイデントAA! エントリーポイントにて受け入れ準備完了!」。吸い込まれていくAA。「飛べ! 飛ぶんだ、AA!」。AAは飛んだ。強烈な収縮。どんどん締め付けられ、痛くてたまらない。悲鳴を上げるAA。こうして、ニューヨークの片隅で、新生児が産声を上げた・・・。
BBは、「たったそれだけ?」と拍子抜けしてしまった。AAは「いや、これは始まりにすぎない。この後、いろんなことを経験したのだ」と言う。「そうか、良かったな。さあ帰ろう」と言うBBに、AAはビックリして、「トンデモない。まだ帰れないよ」と言い出した。聞けば、ニューヨークでは45歳の若さで病気になり、志なかばにして世を去ったのだという。まだまだ、人間界にやり残したことがある。前回は男だったから、今度は女になりたい・・・。
BBはあきれた。「警告文を見ただろ。AA、お前はな、とり憑かれちゃったんだ。お前はな・・・」。耳を貸そうともせず、去っていくAA。「AA、行くなよ、待てよ・・・!」。しかし、AAは奇妙な波のうねりと共に消えてしまった。
また、AAを探さなければならない。今度は、容易に見つからなかった。どうやら、もっと下界に近い世界に取り込まれてしまったようだ。
やっとのことで、AAを見つけた。でも、何かがおかしい。BBが話しかけても、しばらく気がつかなかった。もはや、自分が「KT95からやってきたAA」だということすら忘れかけている。聞けば、今度はもっと昔のイギリスで女に生まれ、散々な苦労をしたらしい。貧困、厳しい農作業、、炊事洗濯、夫の暴力。十四人もの子供を産んだが、疫病で生き残ったのは六人。最後は、自分も疫病で世を去った。今でこそ、女性の人生は大幅に改善されたのだが、昔は洋の東西を問わず、そんなものだっただろう・・・。
金輪際、女には生まれたくないというAA。今度は強い男になって、戦士として戦うと言い出した。
>「AA!」。BBは激しく振動した(註・BBは依然としてエネルギー体のまま)。AAはきょとんとした。そして揺らいだ。「え? ああ、あんただったの、BB。何か用?」。「家に帰ろうよ」。「家ってどこへ?」。「KT95にさ」。
AAは、激しく動揺した。そして、混乱した。でも、ムダだった。何かに引きずられるように、去っていくAA。今度は、どこにいくのか。どこかで戦士になって、殺伐とした戦乱の日々を送るのだろうか。ぼう然とするBBのそばに、いつのまにか、あのエントリー管理者が立っていた。「仕方がないさ。ああいうタイプは、一度とことん落ちてみるしかないんだ」・・・。
こうして、地球生命系に取り込まれていったAA。地球での人間体験は、強烈に刺激的なものだ。苦労すればするほど、中毒症状を起こす。これが「輪廻のメカニズム」。みんな、こうやって巻き込まれてきたのだ。「思い当たるフシがある」という人もいることだろう(笑)。
(引用部分はロバート・モンロー著、坂場順子訳「魂の体外旅行」)
~宇宙のこっくり亭より転載
どうだろう。地球で輪廻転生を繰り返す「リピーター達」は、テーマパークの絶叫マシーンやオンラインゲームに夢中になっている人達にそっくりではないか?惑星地球の本質は「リアル・シムアース」か「テーマパーク地球」なのかもしれない。
福島原発事故から放射能汚染が止められないまま早3年が経った。
汚染の拡散は日々増大し、人類は次の原発事故を待つばかりである。
現状を見る限り人類の滅亡は避けられない。
しかし、地球が宇宙人のテーマパーク・オンライン仮想空間であるならば、運営管理会社が何とかするのではないだろうか?
霊能者の松原照子氏は彼女に情報を与えてくれる霊達は「地球コントロールセンター」から来ると言っていた。地球コントロールセンター(地球神界?)の管理手腕に期待したい。


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