摂食障害の原因とその治療
拒食症や過食症が、多くの若い女性を蝕んでいる。最近イタリアの
拒食症のモデルの女性の痛々しいヌードが、公表され話題になった。
摂食障害は先進国を中心に国際的に蔓延しており、多くの女性の命を奪っているのだ。
ジャーナリストの小野瀬健人氏は、その著書「食べない心」と「吐く心」
(主婦と生活社)の中で、摂食障害の原因は心の傷であるとしている。
。愛情に飢えて満たされないという長期の愛情の飢餓状態が、食欲の異常と
なって現れるというのだ。
肉体的には、脳の愛情を欲する部分と食欲を司る部分が同じ視床下部にある為に、
愛情の飢餓状態が食欲中枢の異常を引き起こすというメカニズムらしい。
私は小野瀬氏に摂食障害の治療法を聞いたが、その答えは女性を
「娘にしてしまえばいい」という答えであった。つまり、自分の娘に
するように無償の愛情をありったけ与えれば、摂食障害は治るというのだ。
小野瀬氏は、摂食障害の女性が宿泊し治療する回復支援施設の「なのはなファミリー」
を岡山県で運営している。なのはなファミリーの入居期間は1年間と長期であるが、
順番待ちになるほど多数の参加希望者がいるという。
スピリチュアルに考えると、摂食障害は心臓のチャクラのトラブルが大きな原因
だと思う。愛情の欠乏やレイプといった深い心の傷が、心臓チャクラが司る
消化器の異常を引き起こしているのだろう。
心臓チャクラを癒すためには、愛情を受け入れ与えることが必要である。
動物と触れ合う動物療法や他の人を世話する事が、愛情の授与による心臓チャクラ
のヒーリングとして効果的ではないかと推測するのだ。
現に、なのはなファミリーでは、精神障害者が施設の運営に参加している。
小野瀬氏によると、心に傷を負った女性は普通の人に心を開けないが
こうした障害者には心を開き、それが摂食障害の治療を促進しているという。
また、バッチフラワーのスターオブ ベツレヘムやクラブアップルといった
心臓チャクラを癒すフラワーエッセンスも、摂食障害の治療に有効であると思う。
なのはなファミリー http://www.nanohanafamily.net/
17才がなぜキレる?
「17才がキレる」という言葉が、一時期マスコミで言われた。
2000年の頃である。バスハイジャック事件や「人を殺すという体験をしてみたかった」
という動機での殺人事件が17才の少年の手により、続けて起こったのである。
古今東西の伝記を調べると、実はこの17才という年齢がキーワードで出てくる。
高校2年の時に出会いがあり、職業や人生の方向を決めたという事例が圧倒的に多いのだ。
これは日本人だけでなく世界中の人に共通しており、中には17歳の頃に、性格や人格が
完全に変貌してしまう例も存在するのである。
インドの聖者スワミ・シヴァナンダによれば、昨夜やり残した仕事を今朝再び始めるように
人は前世の行いを再開すると言う。17才という年齢は、人が過去生の一部の記憶や人格を
取り戻す時期であり、人間が過去生で遣り残した活動を再開する時期なのだと考える。
2000年は、1983年生まれの人達が17才になる年であった。1983年の終わりに
冥王星がさそり座に入った。西洋占星術では、この世代は極端に良い傾向と極端に悪い
傾向を持つグループに完全に分かれると言われる。つまり、前世で非常に
良い人間だった者と極悪人だった者の2種類が、この世代に生まれてきたのである。
2000年に凶悪犯罪を犯した少年達は、過去生で凶悪犯罪者であり、17才に
達した時点で前世でしていた犯罪活動を再開したのであろう。
過去生の悪い性質は、4~5才の幼児期の生き物に対する残虐行為という形で現れやすい。
鉄は熱い内に打てのことわざ通り、こうした悪い性質が子供に表れたら、なるべく早く
矯正されるべきである。
インドでは、こうした子供はなるべく聖者と一緒に暮らさせろと言われる。
そうすれば聖者の影響により、前世の悪い傾向が矯正されるというのだ。
一昔前の日本では、悪ガキは寺に入れて小坊主にするという荒技があった。
現実的には、子供に「他人にした事は自分に返る」というスピリチュアルな法則を教え、
悪さをしたら厳しく叱り、愛情を一杯に注いで育てるのがいいのだろう。
上橋菜穂子さんの著作
「守り人」シリーズ全10巻と「獣の奏者」全2巻を読み終えた。
何と壮大な物語だろう。作者の想像力にはひたすら圧倒される。
素晴らしいファンタジー小説を母国語で堪能できたので、日本人に
生まれて良かったとしみじみ思うのである。
精霊の守り人は英訳されるので、将来世界的なベストセラーになるに違いない。
精霊の守り人の実写映画化の計画があるらしいが、ハリウッドで映画化してもら
った方が良い様な気がする。でも、そうなると主人公が白人の俳優になるかな。う~ん。
アニメ版の精霊の守り人に関して、疑問がある。
攻殻機動隊シリーズの神山健治氏が製作しているのだが、
何でスタジオジブリがやらなかったのだろうか?
「守り人」シリーズの挿絵は、ジブリのアニメーターである二木真希子さん
が描いているのである。アニメ化の話が行ったと考えるのが普通だろう。
また守り人シリーズは、登場人物に子供がいる事やエキサイティングな戦闘シーン
の数々、根底に流れる反戦思想などジブリがアニメ化するのに格好の素材だと思うのだ。
個人的に、守り人シリーズはジブリにアニメ化して欲しかった。
もし、ジブリが守り人シリーズのアニメ化を蹴ったのだとしたら、勿体無い事をしたと思う。
ジブリは「守り人」シリーズと「獣の奏者」のアニメ化で、あと10年はメシが食えた筈だ。
雑誌ユリイカの (第39巻第6号)2007年 6月号では、「守り人がひらく世界」
と題して上橋菜穂子さんの特集を組んでいる。作中に出たラフラ(賭事師)とバルサ
の交流を描いた短編が読めるので、ファンは必読である。