バリ島の呪術師 その1
インドネシアのバリ島には、今でも呪術の伝統が根付いている。
2001年にバリ島に行った時に、呪術師を訪ねたのである。
バリの中心にあるウブドの町から、南に3キロ程の所に彼の家はあった。
途中道に迷ったのであるが、村人に道を聞いたら「ああ、あの呪術師ね」
という感じで住所を教えてもらい、呪術師クトゥット・リアル(ケトゥ・リアル
と聞こえる)の家に辿り着いた。
塀に囲まれた中庭のある家であり、母屋と幾つかの建物がある。彼の呪術の本や
道具を収めた蔵に案内され、そこの縁側に一緒に座った。
先祖から9代続く著名な呪術師であり、日本の雑誌でも紹介されたクトゥット・リアル師は
実に気さくな好々爺であった。私は、呪術や彼の行った修行について聞いた。
何でも呪術の修行はそれは厳しく、朝6時から深夜まで毎日訓練が続いたという。
精霊を召喚して、その力を借りて患者を治療するらしい。
話を聞いている内に、女性の患者(?)が3~4人の男に文字通り担ぎ込まれて来た。
意識がなく、うんうん唸っている。黒魔術を掛けられたらしい。
クトゥット師は、早速呪文を唱える。すると、女性はいきなりゲラゲラ笑い出した。
クトゥット師が更に呪文を唱え、御祓いの動作をすると、彼女は嘔吐を始める。
結局、15分位で彼女は意識を取り戻し、付き添いの人達の支えで歩いて帰って行った。
その間、私は呆然と事の成り行きを見ていたのだが、
私の脳裏には、ある思いで占められていたのである。
「これって、ヤラセじゃないのか?」
私の幽体離脱修行 その5
最初は夢だと思っていたのだが、幽体離脱らしき現象を経験し始めた。
睡眠中に体をゴロンと横に転がし、肉体から抜けたのである。
それが何回か起こったが、肉体から抜けた後が夢うつつ状態なので
よく分からなかった。真っ暗な部屋を数歩歩いて、力尽きるという
パターンだったと思う。
しばらくして、はっきり記憶に残る体験をした。体を横に転がして
肉体から抜け出た。起き上がると部屋は真っ暗であるが、何故か
引っ越す前に住んでいた実家にいる。幽体離脱の師のOさんに
教わったように、手をかざして見てみると手は透明ぽく見える。
階段を下りると、真っ暗な台所に人の気配がする。姿は見えないが
妹だと分かる。外に出ると急に景色が明るくなり、人が沢山歩いている。
そこで肉体に戻った。
私の幽体離脱修行 その4
幽体離脱修行の効果を促進するために、宝石エッセンスも使った。
本で調べてサーペンチンとセレナイトが幽体離脱に良いというので、
パワーストーンショップで購入し、自分で宝石エッセンスを作った。
サーペンチンのエッセンスは本当に良く効いた。それを飲むだけで
意識が別次元に飛びそうになるのである。セレナイトのエッセンスは
目に見えて効果は分からなかったが、効いたと思う。エッセンスを作った後に、
セレナイトは力を出し尽くしたのか、ヒビ割れてしまった。
また、自分オリジナルの行法も編み出した。名付けて「振動法」。
ヨーガの真言のオームをドの音で唱えて、次第に音階を上げて行き
それに従い、幽体が高速で振動し、最後には体からブレてはみ出す
というのをイメージするのである。
それらの成果か、夢はますますリアルになり、夢の中で触った
物の感触が起きた後も、手に残るという体験をした。そして、
意識を保ったまま夢の世界に行ったり、帰って来たりするようになった。
幽体離脱まで、あと一息だ。
私の幽体離脱修行 その3
Oさんの幽体離脱講座では、逆行瞑想法も教わった。
これは一日に起こった出来事を、逆から順に思い出していくという瞑想法である。
幽体離脱の記憶は目覚めた後に急速に失われていくので、この瞑想法が役に立つという。
また、起きたら見た夢や幽体離脱の記憶をノートに書き記せばよいらしい。
周天法は寝る前と朝の2回、逆行瞑想法は夜に行う事にした。
周天法は光のボールを呼吸に合わせて、体の周りに旋回させオーラを
強化する。そして、「光体」というイメージの体を想像して、それに
自分の魂が息と一緒に乗り移るというのを、想像力を駆使してトレーニング
するのである。
周天法はやってみると、体のエネルギーが補充され、心地良く眠れる事に気付いた。
逆行瞑想法も一日の終わりにやると、やり残した事を思い出すので、非常に
役に立つ。これはいい事を教わったと思い、日々練習していたのである。
そのうちに、夢に色が付いて非常にリアルになってきた。ノートに書いていた
夢の記録も段々量が増えて、最初は3ー4行だったのが、ノート1ページを丸々
使うようになったのである。
これは効いているなと実感したのである。
女神の降臨
何年か前に、インド系の宗教団体の集会に参加していた時のことである。
シャンカラチャーリャという大聖者の作った、女神に捧げる歌というのが
主催者によって朗読された。
すると、部屋の雰囲気が一変し、神聖な気が立ち込めた。
女神が来たのだなと感じた。
自分の中から全てのネガティブさが吸い取られ、カラッポになり、
それでいて凄いエネルギーを感じ、手の先が振動している。
成る程、神が傍にいると、こういう感じなのか。
物理学では、「無限のエネルギーに満ちた真空」という概念があるらしい
が、神とはその概念に近い存在なのだと思う。
私の幽体離脱修行 その2
結局、ヘミシンクCDを聞いても、幽体離脱はできなかった。
変性意識に入る手前位には行くのだが、そこから先がどうしても進めない。
そこで、インターネットで他の幽体離脱の方法を調べたのである。
「魅惑の星幽界」というサイトが、一番良さそうだと思った。
主催者のOさんは西洋魔術師で、幽体離脱を長年行っている達人である。
彼は、西洋魔術の「周天法」という呼吸法とイメージ法を組み合わせた
方法で幽体離脱できるようになったという。Oさんによれば
幽体離脱は武道と同じく、体のトレーニングで誰でもできるようになるという。
サイトでは、周天法の講習会の知らせが掲載してあったので、早速申し込んだ
のである。そして、会場の目黒の公民館で2日にわたる講習を受け、周天法を学んだ。
さて、この周天法で幽体離脱できるようになるだろうか。
魅惑の星幽界 http://www.tetramorph.to/oobe/
悪霊の攻撃
神も悪魔も実在する。
悪霊の存在を知ったのも幽霊を初めて見た頃である。
人間は普段は、神や守護霊にガッチリ守られている。
しかし、何らかの理由により、その守護がなくなると、
悪霊の攻撃を受け、想像を絶するとんでもない目にあうのである。
5年前にオカルトの実験を行ったのだが、知らずに
やってはいけない禁忌を犯していた。
そして、身の回りに異変が起こり出した。
瞑想に集中できない。ハタヨーガを練習していると必ず熟睡してしまう。
宗教歌のテープをかけていると、テープがグニャグニャ絡んで
壊れてしまう。性欲が異常に昂まる。やたら体が疲れる。
その内に寝ると必ず悪夢を見るようになってきた。触手の生えた
気持ち悪い大きなナマコがゴロゴロ部屋の中にいて、悲鳴を上げて
目を覚ますというのが何回か続いたのである。
最悪の夢は、触手ナマコに右太ももの付け根を喰い付かれる夢だった。
さすがにその時は、絶叫して目が覚めた。そのせいで睡眠恐怖症になってきた。
恐怖症は更に酷くなる。スティーブン・キングの「クージョ」を読んだ記憶
が蘇り、自分の部屋の押し入れの中にお化けがいるという妄想が湧き出した。
しばらくすると、押し入れを開けるのが怖くなる押入れ恐怖症になった。
そんな数週間が過ぎると、心も体も完全に衰弱してきた。
動く気力もなくなり、眠りたいが悪夢が恐ろしいという状態で
壁にもたれかかり、ウトウトしていたのである。
その時、不思議な祈りの言葉が心の中に浮かんできた。
「神よ、この部屋の中に開いている4次元への通路を閉じたまえ」
途端に、部屋の雰囲気が変わり清浄に戻ったのである。
それ以来悪夢を見なくなり、身の回りの異変は止まったのだ。
右太ももの付け根はアトピーが悪化して、痒くて掻きむしり
その年の夏の間中ジクジクしていた。あの触手ナマコは本物の悪霊だったのだ。
押し入れの中にお化けがいるという妄想は、克服するのにその後数年かかった。
さんざん体を浄化したのだが、右太ももの付け根は現在でも体の中で一番
波動が悪い。悪霊が何か小細工を仕掛けたのだろう。
悪霊の攻撃、恐るべし。