想念の海
去年、瞑想の合宿に5日間ほど行った。
何日も田舎で瞑想続けると、心が非常に澄んでくるのである。
合宿が終わって、電車に乗った。
ところが、電車が都会に近づいてくるとクリアーだった心に
様々な想念が浮かび出し、終いには歌謡曲が流れ出してくる。
魚が水に注意を払わずに水中で暮らしているように、
我々は周囲にあふれる人々の想念に気付かず暮らしている。
しかし、それは私達の心に大きな影響を及ぼしている。
自分の今考えている事は、テレパシーで拾った誰かの想念かもしれないのである。
ヨガ行者が山奥にこもって瞑想生活を送るのは
この世間の人々の世俗的テレパシーの影響を避けるためでもあるのだ。
この前の紀子さんの出産の時は、日本中の人が
その事を考えているので、彼女の笑顔が頭から離れなかった。
神のお告げ VS 占星術
神のお告げと占星術では、どちらが正しいか?
先日、いつも参拝に行く神社で、大吉のおみくじを引いた。
「相場(賭け事)は、強気で行くと勝つ」と書いてある。
よし勝負に出ようと、その神社に加護を祈りに行き、
ギャンブル大勝負に出たのだ。
占星術(西洋、インド)と気学では、絶対勝てないと
いう卦が出ていたのだが。
その結果、大負けして23万円を失った。
何のことはない、私の引いたのは「貧乏くじ」だったのだ。
天皇ユダヤ起源説について
天皇家はユダヤ起源だという人々がいる。
結構スピリチュアルな人でも信じている方が大勢いるのである。
私もその内の一人に会った事があるが、頭から信じ込んでいると
いう感じだった。神道好きの人に多いような感じを受ける。竹内
文書とかの影響なのだろう。
私は海外に在住している時に、複数のユダヤ系の人々やイスラエル
人と一緒に暮らしていた。そのためユダヤ文化にも触れる機会があった
が、天皇家はユダヤ起源というのはありえないと思う。
ユダヤ教には、食事ではカシュルート(食事規定)とか土曜日は休まなくては
いけない安息日などの宗教的規制がある。もし天皇家がユダヤ民族起源
なら、当然それらが曲がりなりにも伝わっている筈だ。重要なユダヤ教の
祝日(ハヌカ、ペサハ、ヨム・キプール)も日本では祝われない。
また聖典(トラー)はユダヤ教では絶対神聖なもので、アフリカだらうが
中国だろうが、世界に散らばったユダヤ民族は全て聖典を先祖代代伝えるので
ある。しかし、ユダヤ教聖典が天皇家に伝わっている様子は全くない。
天皇ユダヤ起源説者が根拠に挙げる、両者が六ぼう星を持つというのも
理由にならない。六芒星は神聖幾何学の最重要形であり、縁起のいい
形なのだ。従ってスピリチュアルな伝統が長い文化ならエジプト、中国、
インドどこでも六芒星を何らかのシンボルとして持っている。
天皇ユダヤ起源説というのは、ユダヤ民族に対する文化的無知に基づいていると
思う。
ちなみに、ユダヤ人をやり込める方法を御存知だろうか?
旧約聖書に書かれた事を、彼らは程度の差はあれ真実だと思っている。
そこで彼らにこう言うのである。
「アダムとイブが人類の初めであるというが、彼らの息子の
カインとアベルは他の部族から嫁を取ったと書いてあるじゃないか?
アダムとイブが人類の始まりなら、何で他の部族がいるんだ?」
私の知り合いのイスラエル人は絶句したのだった。