柔良く剛を制すと最強格闘家への道

プロレスの鉄人ルー・テーズの自伝を読んだら面白い話があった。
彼が若い頃に通っていたレスリング道場に達人がいて、誰も彼には敵わなかった。
とにかく全力でかかっていっても瞬時に崩され抑え込まれる。
その達人は力を全く使わずに相手を倒せると言い、嘘だと思って彼の身体を触ったら全然力が入っていなかったという。
こうした脱力系の武道の代表が合気道で、合気道の開祖の植芝盛平や大東流合気柔術の佐川幸義の話が有名である。筋骨隆々の巨漢の柔道高段者や元幕内力士がまるで子供扱いで投げられ吹っ飛ばされたという。
実際に、こうした脱力系武道は本当に力を使わないようで、中国拳法家の松田隆智が合気道を学んだ時に体から力を抜くのに苦労したと言っている。
格闘技を極めるといつか脱力系武道に到達し、最強の境地に至り格闘技マスターになるのだ。
力で相手を倒そうとしてかかっていってもこれら脱力武道マスターには歯が立たない。あっという間に脱力させられ、体の自由が利かなくなるのである。
相撲の元横綱貴乃花や柔道の木村政彦は共通点があると考える。
どちらも相撲と柔道のそれぞれの世界で最強を極めた。
彼らは剛の格闘技を極めて、柔の格闘技に変遷する寸前にあった。

貴乃花はガチンコ相撲にこだわり、完全な実力で横綱になったので相撲界で非常に尊敬されたという。
組んだ相手は貴乃花相手だといつもの力が入らず倒されという。
貴乃花は相手を脱力させる柔の格闘技に達しつつあったのだ。

柔道の木村政彦は強過ぎて相手がいなくなった。
必殺の立ち技で失神させるので木村相手の選手が次々と試合を辞退したしたという。
この木村が唯一負けたのが合気道を習っていた柔道選手で、掴みどころのない相手に翻弄され負けた。
負けず嫌いの木村はよくしなる竹に綱を掛けて投げ技の特訓をして、後に雪辱を果たした。木村も剛の格闘技を極めて、柔の格闘技に目覚めつつあった。
これら2人はそれぞれ相撲と柔道の世界で最強となったが、同時に大きな恥辱を味わい格闘家としての名誉を失った。
貴乃花は兄の若乃花相手にわざと負けるように強制され土をつけた。
後に親方となった後も相撲界の八百長を失くそうとしたが、周囲の圧力により潰され相撲部屋も廃業させられた。
木村政彦は妻の病気の治療費を稼ぐ為にプロレス界に入り、全国放送のプロレス試合で力道山に不意打ちを喰らい失神させられた。それまでの最強柔道家としての栄誉を失い、生涯屈辱の失神試合の記憶に苦しんだという。
2人共に格闘家としての人生を何度も繰り返し、剛の格闘技を極めていた。
次には、柔の脱力系武道を習得し最強格闘家となる人生が待っていた。
しかし、それには今生で全てを失くす痛い体験をして、それまでの格闘家としての転生で作った悪いカルマを清算する必要があったのだと推測する。


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脱力系武道の可能性
先日、深夜TV番組の有吉ジャポンで、気で人を飛ばす尤氏意拳(ゆうしいけん)が紹介されていた。その時、太田光代が面白い体験を語っていたのだ。
彼女は爆笑問題太田と夫婦喧嘩をして、両手に荷物を持ち家を出て行こうとした。止めようとして前に立つ夫の太田を、彼女が軽く足先で蹴ったら太田は数メートルも吹っ飛んだという。
彼女はこの現象を、気で夫を吹っ飛ばしたと思っている。足先が軽く当たっただけなのに、あんなに吹っ飛ぶ筈はないというのだ。
以前に似た話を読んだ事がある。ニューエイジ武道の新体道の創始者青木宏之氏の著書に書いてあった話だ。
大学生だった青木氏が駅のホームを歩いていたら、人に当たって吹っ飛ばされ転んだ。当時大学空手部の主将だった青木氏は、自分を吹っ飛ばしたのはどんな奴だろうと見たら、田舎から出てきたお婆さんが両手に重い荷物を持ち、ボーと時刻表を見上げていたという。
他にも青木氏は、キャバレーのホステスが「あーら、お久し振り!」と客の肩を軽く叩いたら客の鎖骨が折れたという事件も紹介し、何気ない日常動作で凄いパワーを発揮する武術の可能性について語っていた。
太田光代さんと青木氏の体験に共通しているのは、両手に荷物を持っていた人が凄いパワーを出した点である。そして、恐らく2人とも脱力していたのだろう。これがスーパーパワーを発揮する条件ではないか。
中国拳法の基本である站椿(たんとう)は、ボールを両手で抱えるイメージで立ち全身をリラックスさせる。中国拳法が日常動作のような動きで凄いパワーを発揮するのは、この站椿が元になっている。
上記の2人の体験は中国拳法のパワーの秘密に繋がるような気がする。


彼女は爆笑問題太田と夫婦喧嘩をして、両手に荷物を持ち家を出て行こうとした。止めようとして前に立つ夫の太田を、彼女が軽く足先で蹴ったら太田は数メートルも吹っ飛んだという。
彼女はこの現象を、気で夫を吹っ飛ばしたと思っている。足先が軽く当たっただけなのに、あんなに吹っ飛ぶ筈はないというのだ。
以前に似た話を読んだ事がある。ニューエイジ武道の新体道の創始者青木宏之氏の著書に書いてあった話だ。
大学生だった青木氏が駅のホームを歩いていたら、人に当たって吹っ飛ばされ転んだ。当時大学空手部の主将だった青木氏は、自分を吹っ飛ばしたのはどんな奴だろうと見たら、田舎から出てきたお婆さんが両手に重い荷物を持ち、ボーと時刻表を見上げていたという。
他にも青木氏は、キャバレーのホステスが「あーら、お久し振り!」と客の肩を軽く叩いたら客の鎖骨が折れたという事件も紹介し、何気ない日常動作で凄いパワーを発揮する武術の可能性について語っていた。
太田光代さんと青木氏の体験に共通しているのは、両手に荷物を持っていた人が凄いパワーを出した点である。そして、恐らく2人とも脱力していたのだろう。これがスーパーパワーを発揮する条件ではないか。
中国拳法の基本である站椿(たんとう)は、ボールを両手で抱えるイメージで立ち全身をリラックスさせる。中国拳法が日常動作のような動きで凄いパワーを発揮するのは、この站椿が元になっている。
上記の2人の体験は中国拳法のパワーの秘密に繋がるような気がする。


気功武術の神技実演
昨日TVでやっていた「ビートたけしの超常現象 ㊙Xファイル2時間半SP」が非常に面白かった。
メンタリストDaiGoとイスラエルの超能力者リオー・スシャールの対決も良かったが、アメリカ在住の気功武術家 太田光信氏の気のデモンストレーションが素晴らしかったのだ。怪しげな気功師のやらせ実演かと思ったが、顔を見た瞬間にこれは本物だと直感した。
太田氏は最初に手で相手と気を交流しただけで、相手に触れずに動きをコントロールしてしまう。体重100kgを超える巨漢をいともたやすく倒し、立ち上がれなくしてしまうのだ。動画を観て欲しい。
太田氏は中国の意拳の王向斉の弟子から気功武術を学び、気功武術 神意拳を創始したという。王向斉といえば有名な太気拳の澤井健一が師事した武術家だ。この流派から実力重視の太気拳と気功武術の2派が生まれたのは面白い。
これ程に鮮やかな気の実演は見た事がない。太田氏によれば、彼の師 尤彭熙(ユー・ホウキ)老師が、形意拳を相手に触らずに気でコントロールする「空勁」という武術に発展させたのだという。
そういえば、気で戦う中国拳法については、中国拳法家の松田隆智氏が著書に書いていた。中国拳法の修行を極めると拳の突きは必要なく、気で攻撃して相手を倒せると。また、昔の忍者の不動金縛りの術は、相手に瞬時に気を入れれば動きを止められるので、実際に存在したのではと太田氏は言う。
武道高段者の弟子が、戸隠流忍術の初見良昭氏に後ろから突きを入れようとしたが、途中で体が止まってしまったという話もある。忍術にも気を操る秘伝が伝わっているのだろうか。
こうした武道が発展すると、気のやり取りで勝負が決まる「戦わない武道」になるのかもしれない。
【ニコニコ動画】神意拳の達人、太田光信氏が気功で人を操る。
東国原英夫と江口ともみ
太田光信氏がプロレスラー船木誠勝氏の運動能力を高める。
太田光信氏がインドのDJと対決!太極拳、神意拳、気功武術。


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